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②家庭用ミシンの縫い上がりについて(ジグザグ縫い編)

2021年08月03日
②家庭用ミシンの縫い上がりについて(ジグザグ縫い編) [これまでの修理実績]

こんにちは! マイミシン 1級縫製機械整備士の早乙女です
今回は家庭用ミシンの縫い上がりについて2回目の記事を書きます。
ジグザグ縫いをしたら布地の真ん中が縮む、裏側の縫い目の糸調子が合わないなど、縫い上がりについて問い合わせが多々あります。
また相談者の中には以前まで使用していた家庭用ミシンでは真ん中が縮んだり、裏側の縫い目が下糸で引っ張られる事は無かったなどの声があります。

イメージ

家庭用ミシン(水平釜仕様)の下糸は内釜部分にある板バネにより一定の張力(微調整不可)のため布地の厚さや素材により上下の糸調子が合っていないようにも見えます。

● 一定の張力とは
参考画像-ボビンケースと内釜画

ボビンケース画像

垂直釜・ボビンケース仕様は下糸側の張力調整用の板バネを左右方向へ回わす事で強弱調整が可能ですが・・・

内釜

水平釜仕様はメーカーで決められた張力(引く重さ15g前後)で使うため下糸側の調整ができない仕様です。
水平釜仕様で正常な縫い上がりと縫い模様に適さない布地の厚さや素材を検証しましたのでご自身の縫い上がりと比較、確認してみてください。

●家庭用ミシン 水平釜(水平全回転式仕様)縫い上がり(ジグザグ縫い)
検証素材:デニム地2枚重ね (縦地方向)、ミシン針:オルガン製14番、ミシン糸シャッペスパン60番、振り幅7.0mm、縫い目長さ3.5mm)、検証メーカー:ブラザー、ジャノメ、JUKIの3台

1、正常な縫い上がり表面  (ジグザグ縫い)(縦地方向)
表面

縫いサンプル

①ブラザーミシン、②ジャノメミシン、③JUKIミシン3機種のジグザグ縫いです。
表面は3社共に布地に食い込んだ模様になっています。

2、正常な縫いの縫い上がり裏面  (ジグザグ縫い)(縦地方向)
裏面

縫いサンプル裏

①ブラザーミシン、②ジャノメミシン、③JUKIミシン3機種のジグザグ縫いです。
3社共に裏面の縫い目は上糸が裏面に引っ張られてしまいYの字のような縫い模様になります。
水平釜仕様はどのメーカーも縫い締まりを考慮した下糸張力設定のため上糸張力に比べて下糸張力が強くなっているために裏面がYの字になります。
その中でも③JUKI系については他メーカーより強いYの字になりますがメーカー基準としては正常範囲です。

●適さない厚みの縫い上がり  (布地が薄い)
表面

薄地縫いサンプル表

ジグザグ縫いは支える部分が無い状態で左右の糸を引っ張ることで縫い目模様の真ん中が縮む・撓みます。

裏面

薄地サンプル裏

裏面はさらに縫い崩れが酷い状態です。
例として靴ひもを左右で引っ張れば中部分が締まる原理と同じです。

●裏側の縫い目が気になる対処法
上糸の糸調子を強くすることで裏面も綺麗なジグザグ縫いになりますが上下の張力がさらに強くなるので素材に厚さに合わせて上糸調子を自動/標準を強めの数字を1から3目盛り程度、強くする調整です。

対処サンプル

左側から手動で強め3、2、1の順です。
このモデルでは2程度強めが適正でしたがモデルや個体差により異なりますので一度、試縫いをした後、縫う事をお勧めします。

※1あくまでも参考画像となり布質や素材により縫い上がりが異なる場合もあります。
※2ミシン糸品質で縫い上がりにも違いがあります。

検証する場合には メーカー検査基準ミシン糸(フジックス・シャッペスパン60番)を使い、縫い上がりを確認いただき参考にしてください。

ご使用されているミシンが調子悪く、お困りになった時は、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!

■マイミシン修理の問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーアクセス)
FAX : 03-3329-5567
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