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水平釜ってなあに?~ミシンの種類について~

2017年11月24日
水平釜ってなあに?~ミシンの種類について~ [ソーイングアドバイザーソーイングアドバイザー]

こんにちは
ソーイングアドバイザーの田上です。
ミシンは様々な部品によって構成されていますが
その中でも重大な地位をしめる「内釜」について
ご説明いたします。
昔のミシンはボビンを一度「ボビンケース」に入れてから
さらにお釜の中にセットしていました。
↓こんな風に
これが垂直釜.JPG
今のミシンはほとんど「ボビンケース」は無く
内釜に直接ボビンをセットするようになっております。
↓それを「水平釜」仕様といいます。
これが水平釜.JPG
現代の家庭用ミシンはほとんどが水平釜です。
「自動糸調子機能」のついている上位機種になればなるほど水平釜になります。
水平釜のミシンはあらかじめ糸調子が設定されており
・ミシンが苦手な人でも
・ミシンが得意な人でも
糸さえきちんとセットすれば誰でもきれいに縫うことができる!
それが水平釜のミシンです!
ですので
・家庭科の授業でミシンの糸調子が合わなくてトラウマになっている。
・糸調子に不安がありミシンアレルギー。
という方、今のミシンは大丈夫です!
安心してください。
ただ、水平釜仕様のミシンにはそういうメリットもあれば
ちゃんとデメリットもあります。
があればがあるのは当然のことですね。
水平釜のミシンは
ご自身で下糸の糸調子がとれません。
すでにきちんと設定されています。
その為下糸は上糸より若干強く設定されています。
(布の上に下糸が出ないように!)
F400JP ドレスメイクでジグザグ縫いをしてみました。
↓表
ジグザグ縫いしてみました.JPG
↓裏・・ちょっと上糸が出ているのがわかります。これが正常です。
ジグザグ縫い裏側.JPG
ですので おこのみの糸調子にあわせることはできません。
家庭用ミシンではなんだか布の裏側の糸目がぺたっとする・・・
布によっては糸目が一直線に見える・・・
これは家庭用ミシンではある程度は仕方がない事なのです。
限界があるのです。
世の中で出回っている衣料品はすべて!工業用ミシンで縫われています。
最強のモーターでものすごいスピードで、各ラインの専門職人が
毎日毎日何時間も同じ作業を繰り返し徹底的に生産管理されて製造されています。
それと同等の縫い目で縫う事は不可能なのです。
どうしでも縫い目にこだわる方は「職業用ミシン」をお選びください。
下糸と上糸、お好みの糸調子がとれます。
それでも家庭用ミシンでもとってもきれいに縫えますよ
特に家庭用ミシンの代表格!
JUKIエクシードシリーズ「ドレスメイク」HZL-F400JP
の縫い目をご覧くださいませ。
↓ブロード2枚重ね表側
ブロード2枚あわせ表側.JPG
↓ブロード2枚重ね裏側
ブロード2枚あわせ裏側.JPG
↓デニム9枚重ね表側
デニム9枚重ね表側.JPG
↓エクシードシリーズ お得意の「直線強化縫い」をしてみましょう
直線強化縫いを選択してみます.JPG
※縫い目の長さは最大の4.5mmに設定しました。(設定できないミシンもあります!注意)
↓直線強化縫いの表側
直線強化縫い表側.JPG
↓デニム9枚重ねの裏側です。
デニム9枚重ねの裏側です.JPG
↓そのまま同じ糸、針でジョーゼット縫ってみます!!
ジョーゼット縫ってみました.JPG
↓裏側はこんな感じ
ジョーゼット裏側です.JPG
いかがでしょうか。
現代のミシンは進化していますよ~。

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