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針と糸選び方・基本の縫い方
ここでは、家庭用ミシンの基本的な縫い方と、針と糸の選び方についてご紹介します。
まずは試し縫いからスタート
ミシンを使って作品を作る前には、必ず布の端切れを使って試し縫いをしてください。糸調子や針の太さがその布にあっているかを確認する必要があります。
【試し縫いの方法】
①下糸巻軸を左側にセットして、模様選択ダイヤルから縫い目の種類を選ぶ。
②縫うスピードを選択する(ミシンの速度に慣れるまでは一番遅いスピードで縫うとよいでしょう)。
③押さえの下に布を2枚重ねて置き、はずみ車を手前にまわして縫い始めの位置に針を落とす。
④押さえレバーを下げて電源を入れる。スタートボタンもしくはフットペダルを押して縫い始める。
正しい糸調子の見極め方
ミシンは上糸と下糸を交差させることで布を縫っていきます。『糸調子』というのは、上糸と下糸の引っ張り合う強さを調節することをいい、上糸と下糸のバランスが悪いと糸が絡んだり縫い目がよれたりします。縫い目をきれいに、丈夫に仕上げるためには糸調子を正しく合わせることが大切です。
正しい糸調子に合わせると、裏から見ても表から見ても縫い目が一定になります。上糸が強すぎる場合は、表面の上糸が一直線に見え、逆に上糸が弱すぎる場合は裏面の下糸が一直線に見えます。
調子が正しくないときは、ダイヤルなどによって調節します。一般的なミシンではダイヤルの数字を小さくすると上糸が弱くなり、大きくすると強くなります。
縫い方の種類
ミシンの縫い方は複数あります。目的、用途に合わせて、使い分けましょう。
直線縫い
ミシンの最も基本の縫い方です。多くのミシンに、縫い目の幅を調整する機能がついています。直線縫いの場合、ミシンが自動的に布を運んでくれるので、左手を軽く添えるだけできれいに仕上げることが可能です。
返し縫い
縫い目がほつれることを防ぐために、重ね縫いすることをいいます。
丈夫に仕上げるためにも縫い始めと縫い終わりには返し縫いをするようにしましょう。
ジグザグ縫い
主に布端をかがるために使います。一般的なミシンではジグザグ縫いの幅を数種類から選べる場合が多く、用途に応じて使い分けます。ポケットなど強度をあげたい部分にかんぬき止めとして使われることもあります。
針と糸の選び方
ミシンを使用する際は正しい針と糸を選ぶことが大切です。布の厚さや種類に応じた適切な糸と針は一般的に次の通りです。
薄地(ジョーゼット、タフタ、オーガンジーなど)
綿糸80〜100、絹糸60〜80、化繊糸80〜100、針9〜11号
普通地(リネン、さらさ木綿、コーデュロイなど)
綿糸50〜80、絹糸50、化繊糸50〜60、針11〜14号
厚地(デニム、ツイード、キルティングなど)
綿糸40〜50、絹糸50、化繊糸50〜60、針16号
伸縮性の布(ニット、トリコット、ジャージなど)
ニット専用の針と糸を使います。絹糸60、化繊糸50〜80、針11〜14号