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家庭用ミシンの縫い上がりについて(直線縫い編)
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- 2021年07月13日
- 家庭用ミシンの縫い上がりについて(直線縫い編) [修理スタッフこれまでの修理実績]
こんにちは! マイミシン 1級縫製機械整備士の早乙女です
今回は家庭用ミシンの縫い上がりについて記事を書きます。
商品が届き、初めてミシンを縫ってみたら糸調子が合っていない、裏側の縫い目がゆるいなどの縫い上がりについての問い合わせが多々あります。
家庭用ミシン(水平釜仕様)の表面の縫い締まりに比べ、裏面の縫い締まりは多少弱い(糸が布地に食い込みが弱い)特徴があり、ボビンケース付きのミシンを使っていた方には上下の糸調子が合っていないようにも見えます。
正常な縫い上がりと使用ミスによる縫い上がりを検証しましたのでご自身の縫い上がりと比較、確認してみてください。
・家庭用ミシン 水平釜仕様(水平全回転式)
・縫い仕様(直線縫い)
・検証素材:ブロード地・縦地方向、横地方向
・ミシン針:オルガン製14番
・ミシン糸:フジックス製・シャッペスパン60番
・縫い目長さ(2.4mmから2.5mm)
・検証メーカー:大手ブランドのブラザー、ジャノメ、JUKIのコンピューターミシン3台
① 正常な縫い上がり表面(直線縫い)(縦地方向)
ブロード地・縦地方向の縫い目、左から①ブラザーミシン、②ジャノメミシン、③JUKIミシン3機種の縫い締まりはほとんど同じで布地に食い込んでいるのが見えます。
② 正常直線縫いの縫い上がり裏面(直線縫い)(縦地方向)
裏面は水平釜、独特の縫い目となり各メメーカー共にミシン糸が布地に食い込みが弱く平らたく見えます。
厚みがある素材ですと裏面も多少食い込みが出ますが薄地2枚程度では見方によっては糸調子が合っていないように感じます。
水平釜仕様では一般的には正常範囲の縫い目となります。
③ 正常な直線縫いの縫い上がり表面(直線縫い)(横地方向)
表面
布地には縦地(伸びない方向)と横地(伸びる方向)があります。
表面は3社共に糸が樽みやミの文字に見える縫い目になります。
裏面
裏面もほとんど同じ縫い上がりです。
原因は横地方向=布地が伸びる方向のため素材が伸びた状態で縫い進み、縫い終わると布地が縮むのでこのような縫い上がりとなります。
正常な直線縫いの縫い上がり表面(直線縫い)(横地方向)のアドバイス
滑りの良いテフロン押さえ金や上送り押さえ金を使用する方法や布地の裏側に短冊状の新聞紙や薄い芯となる素材と合わせて縫うことで縮みを防げる場合もあります。
※あくまでも参考画像となり生地質、素材により縫い上がりが異なる場合もあります。
●a使用ミスによる縫い上がり(上糸調子が弱い)
表面
表面は普通に縫えているように見えます。
裏面
裏面は下糸を引っ張れば簡単に抜ける位ゆるい状態。
原因:上糸張力が効いていないためこのような縫い目になります。
再度、最初から上糸掛けをしてください。
●b使用ミスによる縫い上がり(下糸調子が弱い)
表面
下糸が上側に浮き上糸が引っ張れば抜ける位ゆるい状態。
裏面
下糸も浮いている状態
原因:下糸張力不良によりこのような縫い目になります。
再度、下糸が正常にセットされているか確認してください。
※1あくまでも参考画像となり布質や素材により縫い上がりが異なる場合もあります。
※2ミシン糸品質で縫い上がりにも違いがあります。
検証する場合には メーカー検査基準ミシン糸(フジックス・シャッペスパン60番)を使い、縫い上がりを確認いただき参考にしてください。
ご使用されているミシンが調子悪く、お困りになった時は、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください!
■マイミシン修理の問い合わせ先
TEL : 0120-28-5828 (フリーアクセス)
FAX : 03-3329-5567
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