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シンガーミシン取材レポート企画 「いま、モナミシリーズがこんなに売れている理由」

ベビーロック潜入レポート企画「ベビーロック=最高の品質へのこだわり」

世界ではじめてミシンを開発して以来、「シンガーの歴史はミシンの歴史」と言われるほど、シンガーは世界のミシンを牽引してきました。

そのシンガーのなかでも、中級クラスのフラッグシップモデルであるモナミシリーズは、世界中の多くの方々に愛されています。
それもそのはず、モナミシリーズの1号機(モデル名353B)は、1973年にフランスで生まれているのです。

38年後の現在でも、モナミシリーズは初心者からプロユースの方まで幅広いお客様に愛用されていますが、特に近年、モナミシリーズの人気が再燃しています。

そこで、今回、より多くのお客様に、シンガーミシン、モナミシリーズをご検討いただくために、その人気の秘密を解明するべく、シンガーミシンのご担当者様に直接取材させていただくことにいたしました。

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今回、取材にご対応いただいた、原田取締役、谷田課長、福田課長 につきまして、ご紹介させていただきます。

ハッピー工業取締役原田様

原田 雅人 様

ハッピー工業株式会社
取締役
アパレルマシン部長

シンガー谷田様

谷田 博文 様

株式会社シンガーハッピージャパン
ミシン営業部課長

シンガー福田様

福田 昭雄 様

株式会社シンガーハッピージャパン
ミシン営業部課長

■ モナミシリーズの人気の秘密1 「使いやすさ」

歴代のモナミシリーズ

今後も絶対になくならないのはモナミシリーズだけ

今年で160周年を迎えるシンガーミシンですが、常に時代を牽引し、世界中の家庭に革新をもたらしてきました。

ミシンをはじめて世の中に送り出したのもシンガーであり、足踏みミシンしか無い時代にはじめてポータブルミシンを開発・販売したのもシンガーでした。

そのほか、水平釜、ワンステツプ(1工程)ボタンホール機能、 コンピュータミシン・・・など、挙げたらきりがないくらい、家庭用ミシンを進化させてきたのです。

常にお客様のニーズに応え、もっとも求められるミシン=万人が使いやすいミシンを提供してきた技術力こそが、「シンガーの歴史はミシンの歴史」と言われる所以なのではないでしょうか。

そのなかでもモナミシリーズは、中級クラスで絶対的なブランド性を誇り、常にシンガーの商品ラインナップの中でも中心に置かれ、「今後も絶対になくならないのはモナミシリーズだけ」 と谷田様が断言されるほど、シンガーの代名詞と言える存在なのです。

シンガーSC100のパネル

基本操作の使いやすさ = ダイレクト選択へのこだわり

万人に使いやすいミシンを目指すモナミシリーズは、ダイレクト選択にこだわっているとのこと。

数字と照らしわせてステッチを選択させたり、記憶させたりする行為は一見便利そうですが、数字が苦手な女性やご年配者にとって、本当に使いやすいのか?

このように常に原点に立ち返り、ご使用いただくお客様の視点で、企画・開発しているからこそ、ダイレクト選択にたどり着いたのです。

見たものをボタン一つでそのまま選べる。

そのシンプルすぎる発想こそが、最大の使いやすさに繋がるのです。

■ モナミシリーズの人気の秘密2 「耐久性と静音性」

シンガーSC300の軸受

シンガーの耐久性の証明

なせ壊れない?そこにはミシンメーカーとしての確固たる信念があった。

最近では、家電メーカーがミシンを生産するようになったことで、「安かろう、悪かろう」というミシンも世の中に出回っています。

しかし、シンガーミシンは、ミシン一筋160年。言い替えれば、ミシン以外、なにもないのです。

つまり、商品開発における基本的な姿勢が、家電メーカーのそれとは一線を画すのです。

見えない部分に手を抜くか、抜かないか。

ミシンを購入する際に、ミシンを分解して、内部構造を見比べるお客様はおそらくいないと思います。

人間と同じで、外見より、やはり最後は中身が大切。

「できる限り長く使用でき、かつ壊れても修理できるミシンを提供するのだ」 というミシンメーカーとしての確固たる信念が、壊れないミシンを生み出しているのです。

シンガーの耐久性

シンガー取材の風景写真

どうして繋がる?「耐久性」 と 「静音性」

モナミシリーズを購入したお客様にアンケートをすると、購入の決め手として、「静音性」 を挙げる方も多いです。

しかし、静音性はどのように創りだされるのでしょうか?

まず壊れないミシン=耐久性を上げるために、軸受けには通常、職業用ミシンで使用される打込みメタル方式を採用、金属の表面処理、フレーム剛性、DCモーターなど、たとえコストが掛かっても、たえず部品精度を向上させてきました。

次にミシンの動作音はモーターの回転音とその反響音ですが、最新型モーターの採用により、高速でも比較的静かな回転音を実現し、かつ精度の高い部品の組み合わせにより重厚な内部構造を作りだしたことで、外部に漏れる反響音を最小限に抑えることができたのです。

つまり、お客様に末永く満足してもらうため、部品精度を向上させてきたことが、静音性にも結びついたのです。

「ただ、シンガーミシンをご使用いただく全てのお客様に満足してもらいたいだけなんです。」

そのように語る原田取締役の言葉は、ミシンの基本に対して会社として真摯に取り組む姿勢そのものであり、これがシンガーミシンおよびモナミシリーズが長年愛される秘密のひとつなのだと確信しました。

■ モナミシリーズの人気の秘密3 「力強さ」

シンガーのソフトウェアの開発力

貫通力(パワー)の秘密は、ソフトウェアにあった!

ミシンのパワーはモーターのグレードで変わる、と思っている方も少なくないと思います。また、モーターが大きければ大きいほど、針の貫通力(パワー)があり、厚手も縫えると思いがちですが、これも大きな誤りです。

実際は、モーターを制御するコンピュータソフトの精度により、モーターのパワーを制御しているのです。同じモーターでも、制御するコンピュータプログラムが異なれば、パワーはまるで変わるのです。

言い替えれば、コンピュータプログラムの開発力こそが、ミシンのパワーの源であり、シンガーミシンはこの開発力では、業界随一と言えます。

シンガーミシンは自社内に専門部署を設立し、常に高水準のソフトウェアの開発に取り組んでいるからこそ、あの美しいフォルムからは想像できない力強さが生み出されているのです。

■ モナミシリーズの人気の秘密4 「美しさ」

シンガーのデザインはGKデザイングループが担当している。

シンガーモナミヌウアルファSC300

GKデザインが創りだす、フローティングデザイン

シンガーミシンの商品デザインは、すべてGKデザイングループが担当しています。

GKデザイングループは、環境に調和する飽きのこないデザインをモットーに、JRAのシンボルマークやキッコーマン醤油卓上瓶、秋田新幹線E3系、JAL国際線エグゼクティブクラスシートなど、誰もが一度は目にしたことがある商品のデザイン設計を行っている企業です。

ミシンのデザインは、多くの場合、販促のために展示した際に目立つことを意識したデザインが多いのですが、モナミシリーズの場合は、お客様のお手元に届いた後のことを第一に考え、家具との調和=ミシンが部屋に調和することを考慮してデザインされているのです。

特に、モナミシリーズはフローティングデザインを採用し、曲線と直線の使い方にこだわっています。

四方向どこからみてもバランスが取れた流線型で浮き上がるような美しいデザインは、まさに女性そのもの。

たかがミシンのデザインと思う方もいるかもしれませんが、最近では特に若い方を中心にインテリアやデザインに対する意識が高い方が多いなかで、モナミシリーズのデザインが受けいれられている理由が分かりました。

一見するとシンプルで特徴がなく見えますが、いつのまにか惹かれてしまう、そんな慎ましやかな美しさ。

これほどまでにデザインにこだわっているミシンメーカーは他にはないのではないでしょうか。

■ モナミシリーズの人気の秘密5 「伝統と新生」

シンガーの歴史はミシンの歴史


シンガー取材の集合写真

信頼できる友人、それがモナミ

シンガーは米企業ですが、アメリカで会社更生法が適用された時期があり、日本法人もその対象でした。

そのとき、国内シンガー製品の製造を担当していたハッピーミシンがシンガーブランドを引き継ぎ、新生シンガーとして再出発を果たしたのです。

ハッピーミシンも家庭用ミシン一筋で創業86年の歴史を持ち、さらにシンガーの正統な継承者として、記念すべき1号機を所有するなど、その技術力も受け継ぎ、それを武器に最高品質のミシンをお客様に提供しています。

また、モナミとは、フランス語で 「mon ami」=信頼できる友人という意味を持ち、身近にいる気の置けない友人のような存在でありたいという意味が込められています。

皆さんの側にもそんな友人がいると思います。それがモナミなのです。

どの時代においてもモナミシリーズが人気の秘密は、お客様にとって、「使いやすさ、力強さ、美しさを兼ね備えた信頼できる友人」であり続けているからなのだと、あらためて感じました。

■ 取材後記

今回、取材にお伺いした弊社スタッフは、下記3名になります。

マイミシンのwebスタッフ マイミシンWeb担当/ 今出

「お客様に満足してもうためには、品質が良いものを提供していくことが最大の近道なのです」 と熱く語られる原田取締役の言葉に、シンガーミシンの企業理念が凝縮されていると感じました。今回、取材させていただいて、シンガーミシン様の歴史に裏付けられた技術力の高さは、ぜひ、お伝えしたい点の一つです。

また、私もお客様のお問い合わせのご対応をさせていただくと、女性の方を中心にデザインならシンガーが良いとおっしゃる方が多かったのですが、これほどデザインにこだわっていたなんて、改めて驚かされました。

マイミシンの修理スタッフ早乙女 マイミシン問合せ・修理担当/ 早乙女

シンガーミシンは家庭用ミシンでの長い歴史が有ることは知っていましたが、1973年に水平釜(垂直式)、1974年、スラント針(針が斜め軸タイプ)、1974年自動ボタンホール、コンピューター制御等、最初に作ったメーカーがシンガーミシンと知り、驚きました。品質、開発力では当時の水準としてはかなり高いミシンメーカーだったことが分かりました。

質問の中で印象的だったのがモナミ・ヌウSC100、200、300、TC700で使用されているDCモーターは同一の物を使い、CPプログラムソフトの設定でSC100とTC700の貫通力が異なる説明をされ現在、コンピューターミシンの開発で一番力を入れている部分がソフト開発とのことでした。

最近、モナミヌウアルファSC300を分解し、内部構造を見ましたがフレーム剛性度が高く、上軸を支える軸受けには職業用ミシンにも使われている打ち込み式軸受けメタルが使われており、各箇所に丈夫さが見られる製造のこだわりを感じました。

マイミシンのオーダースタッフ後藤 マイミシンオーダー担当/ 後藤

今回、はじめて取材インタビュアーを担当させていただき、拙い質問にも真摯にお答えいただき、感謝の心でいっぱいです。
みなさん落ち着いた方ばかりで、優しい人柄がうかがえたのも、シンガーブランドのイメージに繋がっているのではないかと思います。
私の母も1985年に発売されたモナミシリーズをいまだに愛用していて、その耐久性の素晴らしさは自信をもってご提案できます。

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