こんにちは！ マイミシン 1級縫製機械整備士の早乙女です。
「ブラザーコンピューミシンPS205X」には自動針穴通し機能が付いていますが針穴に糸が通らない、上手くできないなどの相談があります。
ご自身で解消できる場合もありますので参考にきてください。
今回、糸通しフックの交換方法をお教えします。

【必要な工具】

・ルーペ（拡大鏡/虫めがね）、細目のプラスドライバーの2点が必要となります。
ドライバー画像・・・上側が細目タイプ、下側が標準的なタイプ（使用不可）です。

ミシンは使う状態より背中倒しにした方が楽に糸通しフックが外せます。
糸通しフックの固定ネジ（プラスネジ）を外します。

下方向へ引っ張ると糸通しフックが取れます。

次に新しい糸通しフックを軸に差し込み、ネジを仮止めします。

はずみ車を反時計方向へ回し、針棒位置を一番高い位置にします。
次に針通しフック（槍状）が針穴の中に貫通しているか確認します。
この時にルーペ（拡大鏡/虫めがね）で確認します
こちらの画像は正常なフック位置となります。　

【高さが合わない場合】

針穴手前まで針穴通し器を回転させ、高さを確認します。
画像ではフックが針穴より上になっている状態です。

糸通しフックの高さが合わない場合は固定ネジを緩め、フック位置を上下に微調整を行います。

回転位置が決まりましたら固定ネジを締め、何度か繰り返し、針穴にフックが貫通させ、動作を確認してください。

最後にミシン糸が針穴に通れば完了です。

【フックが針穴に対し左右にずれている場合】

PS200X系の糸通しフックにはフック位置を左右に調整できる固定ネジがあります。
細いプラスドライバーで固定ネジ反時計方向へ回し少し緩めます。

ネジを緩めて、板状の金具を左右に移動させ、フックが針穴の貫通する位置にルーペ（拡大鏡/虫めがね）を使い、微調整をします。

針穴手前まで針穴通し器を回転させ、左右のズレを微調整します。
何度か繰り返し、針穴にフックが貫通する動作を確認してください。

最後にミシン糸が針穴に通れば完了です。

左側は固定ネジ穴上下にひび割れがある画像です。
注意）ネジ締めが強いとパーツが割れる場合もありますので弱めに締め付けにしてください。　

※今回の記事で上手く調整できない場合には販売店にご相談ください。

ご使用されているミシンが調子悪く、お困りになった時は、迷わず当社修理窓口にお気軽にご相談ください！

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